FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- -- l スポンサー広告 l top
片方の耳がよく聞こえなくなって五日がたった。
いや、実際には、聞こえてるんだと思う。
焦った初日よりは、良くなってきている。気がする。

耳鼻科行ったけど、聴力などには一切異状なし。
何となくこうなった原因に心当たりはあったが、最後まで黙ってた。

「じゃあちょっと痛いかもしれないけど、入れてみるよ?」
は、はい。
「痛い?どう?」
・・・い、痛い、です・・・(涙が勝手に零れる)
「じゃあもう少し・・・こっちのほうにしようか」
あ・・・が、がまん、でき、そうです。
「う、狭いな・・・動かないで。奥まで入れるよ?」
・・・うっ。うう・・・。
「大丈夫かな?ちょっと動かすよ」
はっ・・・はい。あ、あぅ、せ、せんせい・・・
「口で息して。はーはー言ってごらん」
あ・・・は、はぅうー。はあぁ。はー。

などと、ここだけ読んだらどんなR指定かと思うようなことを、診察室で繰り広げつつ。
ていうか、何だこの色。
(すいません。鼻から管入れて耳から空気抜く「耳管通気」ってやつやってもらいました。
詰まってた左耳に繋がる左鼻の奥が、右より狭くて、曲がってるらしいのです。)

飛行機やエレベーターに乗ったとき、気圧の変動で耳の奥がツーンとしたりぼわーんとしたりするアレ。
アレを、ヒトは毎朝、眠りから覚めて起き上がるときに、無意識に行なっているとのこと。
人によっては、それが何かのはずみでうまくできない日があるらしい。
実は、前の日の夜、長野から帰ってくるとき、標高差でぼわーんとなった左耳を、運転中だったため、
けっこう乱暴に耳抜きした。たぶん、それが原因なのだろう。

診察室で、強制的に耳抜きしてもらったのはいいんだけど、それから聞こえ方が変わった。
聞こえる音域はだいぶ戻った。でも、治ったというのとちょっと違う。

一定の低い音が、耳の奥でビリビリ響くようになった。
例えば、外で回っている室外機の音。テレビで流れているロック系の音楽のベースライン。
男性キャスターのニュースを読み上げる低い声。道路を走る車のエンジン音。

これが不快でたまらない。普段気にも留めてない音が、耳の奥を直接振動させるのだ。

小さいころからピアノを習っていたせいか、音にはけっこう敏感だ。何でも音階に聞こえてしまう。
ちなみに、ウチの冷蔵庫の低いモーター音は、G♯だ。
そんな私だから、こんな聞きたくもない音が始終耳に入るので、頭がどうにかなりそうだった。

だけど、ふと、思った。
先生は、だんだん良くなっていくって言ってくれた。実際、初日に比べたら良くなってる。
それを信じるなら、この音は、今しか聞こえない音なのかもしれない。
ヒトの耳とは不思議なもので、聞きたいものと聞きたくないものを無意識に分けてる。
意識してしまうから、聞こえちゃうんだ。不快な振動は止められないけど、意識しないで、
今までどおり、どこかで鳴っている音として感じることはできないだろうか。

頭で切り替えるのは大変だったけど、「いつか聞こえなくなってしまう音なんだ」と思ったら、
本当に不思議なことに、不快に思わなくなった。返って、愛しさすら感じた。

これも、「良くなる」と信じているからこそ。

いつか、他の音に紛れてきこえなくなっていって欲しい。
悪い耳が今だけ捉えるこの音。

目を閉じて聞いているよ・・・今はね。
スポンサーサイト
2013.10.05 Sat l ヒトリゴト l コメント (2) l top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。