去年の4月から始めた、青森の伝統手仕事の津軽こぎん。
農民が木綿を着ることを禁じられていた江戸時代、極寒の地で薄い麻布を少しでも厚く暖かくしようと考え出されたのが、こぎんの始まりと言われている。
麻布の粗い目を木綿糸で刺し埋めていく細かな作業。刺す人独自の様々な模様が生み出され、親から子、子から孫へと伝えられていった。
普段の農作業からハレの日に纏うものまで、暮らしに不可欠だったこぎん。
布を大事に扱ってきた津軽の人々の思いがこもった技法だ。
初めてこぎん刺しを知ったのは、近所の公園で開かれていたフリマでのこと。
骨董品やハンドメイド作品に交じって、不思議な模様の古い巾着が目についた。思わず手に取り、店番のおばちゃんに「これ…何ですか?」と身もふたもない質問をした。
「こぎん刺しの巾着ですよ」
こぎん???こぎんて??
その古い巾着の由来や、こぎん刺しの詳しいことはおばちゃんも分からず、その場はそれで終わってしまったのだが、帰宅後何だかモヤモヤして、仕舞っておいた小さながま口を何となく取り出した。
何年か前、下北半島を旅したときにおみやげで買ってきた小銭入れ。
ああ、やっぱり。これだ。

刺繍とも違う、何だろう?綺麗だな・・・と思って買ったがま口。
あの時は、こぎんという名前すら知らなかった。
フリマで見かけた巾着の美しさを思い出し、いつかどこかで触れるチャンスがあったらなあと思った。
そして、その後しばらくして、忘れたころに機会が巡ってきた。
偶然と偶然が偶然に重なって、こぎん刺しのものすごい先生に教えていただくチャンスをゲット!!
天性のぶきっちょなので、できるかな?大丈夫かな??と3秒くらい躊躇したけど、易しい模様からゆっくり始めることに。
先生の刺し図のとおりに刺していくと、少しずつ少しずつ模様が浮かび上がってくる。
病み上がりで、普段なら何てことない糸こきの作業ですら腕に負担がかかり辛かったこともあったけど、模様が見えてくるのが本当に嬉しくて、だんだんと大きな布地に発展していった。
そして気づいた。
刺したあと、どうしよう?
どうすんだ。
加工するスキルなんて、さらに皆無。
と、思っていたところに、要塞好き じゃなかった、洋裁好きな知人登場。
彼女は独学ながら、小物から洋服、浴衣、大きなパッチワークまで何でもこなす。
おおおおおおおねがいします、弟子にしてくだせえええええええ!!!!
いつぞやブログに載せた、コチラのこぎんちゃん。

ヒィヒィハァハァしながら、こんな形になりました。

さすが生地を厚くするこぎん。
端と端を合わせると、ビックリするくらい厚みが出てワギワギする。
「ねぇここワギワギするよ?すごくワギワギする!」といくら訴えても、「ワギワギって何だよwww」と笑われるだけで、ワギワギまったく解消できずにゴール。
しかし、私の汗と涙のこの鞄を見たこぎんの先生。
頑張ったねぇと私をねぎらいつつも(おい…おい…ワギワギしとるじゃないか…)と目で言ってた。すごく言ってた。
すみません。力足らず。
肩落としていても仕方ないので、いろいろと無謀にトライ。
これが、

こうなって、

こうなったり。

パッカン口金のあいぽんケースのつもり。
ジムでのトレーニング中に、あいぽんからBluetoothで音楽聴いたりするための仕様。
ちなみに裏面。有り合わせ感半端ねぇっす。

ジャージには大きなポッケやベルト通しがないので、苦肉の策としてクリップを投入。
一応、何やらいろいろ考えてる様子がうかがえますね(汗
まだまだ懲りずに、刺してますよー。

何になってゆくのか、これからお楽しみ。
冬の夜は、手仕事がちょっとだけ捗る気がする。
農民が木綿を着ることを禁じられていた江戸時代、極寒の地で薄い麻布を少しでも厚く暖かくしようと考え出されたのが、こぎんの始まりと言われている。
麻布の粗い目を木綿糸で刺し埋めていく細かな作業。刺す人独自の様々な模様が生み出され、親から子、子から孫へと伝えられていった。
普段の農作業からハレの日に纏うものまで、暮らしに不可欠だったこぎん。
布を大事に扱ってきた津軽の人々の思いがこもった技法だ。
初めてこぎん刺しを知ったのは、近所の公園で開かれていたフリマでのこと。
骨董品やハンドメイド作品に交じって、不思議な模様の古い巾着が目についた。思わず手に取り、店番のおばちゃんに「これ…何ですか?」と身もふたもない質問をした。
「こぎん刺しの巾着ですよ」
こぎん???こぎんて??
その古い巾着の由来や、こぎん刺しの詳しいことはおばちゃんも分からず、その場はそれで終わってしまったのだが、帰宅後何だかモヤモヤして、仕舞っておいた小さながま口を何となく取り出した。
何年か前、下北半島を旅したときにおみやげで買ってきた小銭入れ。
ああ、やっぱり。これだ。

刺繍とも違う、何だろう?綺麗だな・・・と思って買ったがま口。
あの時は、こぎんという名前すら知らなかった。
フリマで見かけた巾着の美しさを思い出し、いつかどこかで触れるチャンスがあったらなあと思った。
そして、その後しばらくして、忘れたころに機会が巡ってきた。
偶然と偶然が偶然に重なって、こぎん刺しのものすごい先生に教えていただくチャンスをゲット!!
天性のぶきっちょなので、できるかな?大丈夫かな??と3秒くらい躊躇したけど、易しい模様からゆっくり始めることに。
先生の刺し図のとおりに刺していくと、少しずつ少しずつ模様が浮かび上がってくる。
病み上がりで、普段なら何てことない糸こきの作業ですら腕に負担がかかり辛かったこともあったけど、模様が見えてくるのが本当に嬉しくて、だんだんと大きな布地に発展していった。
そして気づいた。
刺したあと、どうしよう?
どうすんだ。
加工するスキルなんて、さらに皆無。
と、思っていたところに、要塞好き じゃなかった、洋裁好きな知人登場。
彼女は独学ながら、小物から洋服、浴衣、大きなパッチワークまで何でもこなす。
おおおおおおおねがいします、弟子にしてくだせえええええええ!!!!
いつぞやブログに載せた、コチラのこぎんちゃん。

ヒィヒィハァハァしながら、こんな形になりました。

さすが生地を厚くするこぎん。
端と端を合わせると、ビックリするくらい厚みが出てワギワギする。
「ねぇここワギワギするよ?すごくワギワギする!」といくら訴えても、「ワギワギって何だよwww」と笑われるだけで、ワギワギまったく解消できずにゴール。
しかし、私の汗と涙のこの鞄を見たこぎんの先生。
頑張ったねぇと私をねぎらいつつも(おい…おい…ワギワギしとるじゃないか…)と目で言ってた。すごく言ってた。
すみません。力足らず。
肩落としていても仕方ないので、いろいろと無謀にトライ。
これが、

こうなって、

こうなったり。

パッカン口金のあいぽんケースのつもり。
ジムでのトレーニング中に、あいぽんからBluetoothで音楽聴いたりするための仕様。
ちなみに裏面。有り合わせ感半端ねぇっす。

ジャージには大きなポッケやベルト通しがないので、苦肉の策としてクリップを投入。
一応、何やらいろいろ考えてる様子がうかがえますね(汗
まだまだ懲りずに、刺してますよー。

何になってゆくのか、これからお楽しみ。
冬の夜は、手仕事がちょっとだけ捗る気がする。
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